「独立」は、50歳を目前にして現実的な選択だった。

ライフデリ朝霞・志木・新座店(筒井哲郎オーナー)
法人でのドーナツショップや飲食店のFC展開に25年間携わった筒井さん。49歳で退職し、調理師免許を生かして食に関わる仕事への転職を模索しました。飲食店など複数のFCオーナーの知人から話を聞く中で、「年齢的にサラリーマンとして働くよりも自分で商売をしたほうがプラスになる」と考えてFC開業へ。そんな筒井さんの独立ストーリーを伺いました。

独立・起業のきっかけは?

食へのこだわりを生かし、将来性も期待できる事業

独立開業セミナーなどへ参加し、当初はラーメン店の開業も考えたんです。だけど、いかんせん初期費用のハードルが高い。そんな中で出会ったのが高齢者向けの配食サービス「ライフデリ」でした。

将来性があり、私自身の「食」へのこだわりも生かせ、飲食店と比べて必要な開業資金が少ないことが魅力でしたね。20年間暮らしている朝霞市を中心に開業したいという思いがあり、十分な商圏エリアを確保できるライフデリを選びました。

独立・起業のプロセスは?

物件探しに顧客開拓…地道な努力の日々が続いた

最初の苦労は物件探し。事業の特性上、駅前の好立地を確保する必要はありません。条件に合い、賃料が安い物件を見つけるまで、自転車で市内を隅から隅まで走り回りました。

開業後は黒字化まで苦労しましたね。顧客数を増やしていくために、地域の包括支援センターのケアマネージャーと地道に関係性を築き、お客様を紹介していただける体制を作ってきました。今では目標としていた月間3000食をクリアできるまでになりました。

仕事の魅力・やりがいは?

「必要とされる職種」で地元に貢献している実感

自分の生活手段として始めた仕事でしたが、続ける中で「必要とされる職種」であることを強く感じるようになりました。一人で暮らす高齢者の安否確認も私たちの重要な役割。配達時は、必ず対面して手渡ししています。「他に話し相手がいない」という方も多く、配達を楽しみに待ってくれているんですよ。

お客様が補助を受けられる「市の指定配食事業者」にも選ばれました。地元の役に立てているという実感が今のやりがいです。

今後の展望は?

人材育成と組織拡大で、さらなるマーケット獲得へ!

現在の担当エリア(朝霞市、志木市、新座市)にはまだまだマーケットが残っているので、引き続きケアマネージャーへの営業を強化していきます。現場でのお客様の反応はどんどん本部へフィードバックして、商品力の強化にもつなげていきたいと思います。

2年以内には法人化するという目標も掲げました。今後の課題は人材育成。店舗運営を任せられるような社員を採用・育成して、より盤石な体制を作っていきたいですね。