独立・起業のきっかけは?
独立は頭にありながら時間が過ぎていた。
失敗できないからこそ現実的な独立を選んだ
独立前は大手企業の社員食堂で調理を担当していました。「いずれ飲食店を開業ができたらいいな」と漠然と思っていましたが、家族のことなども考え、安定が捨てられずに時間が過ぎていました。
40歳を過ぎたあたりから、そのまま社員として働く事もイメージができず、45歳を迎え子供も一人立ちしたタイミングで「ここが最後のチャンスかもしれない」そう思い立ち独立情報収集を始めました。
資金が潤沢にあったわけではないので、個人が無理のない範囲で独立できる事業を探し、たどり着いたのがグランフーズです。家の近所に高齢者配食があり、繁盛している姿を見ていたので、 時流に乗った商売なのだと思っていました。
独立・起業のプロセスは?
選べる物件も選択肢が広い。
だから、驚くほど低資金で開業ができた。
グランフーズは物件の選択肢が幅広く、オーナーの資金や考え方次第で様々な場所での開業が可能です。私が選んだのは元々キムチ屋だった居抜き物件。
レイアウトを変えずに既存の設備をほぼ使えたので、驚くほど低資金で開業ができました。
開業後はケアマネさんへの営業周りです。難しいことは一切なく、営業というよりも挨拶周りをして告知活動を行いました。そして口コミで3ヶ月後に月間400食、1年後には1000食と伸びていきました。爆発的な伸びではありませんが、ゆるやかに、でも確実に食数が伸びていたので、焦りはありませんでした。
「自分の仕事が社会貢献に繋がっている」それがモチベーションになり、自信を持って仕事をしていました。
独立するにあたり妻は大反対でしたよ(笑)。しかし私の決意は固かったので、なんとか理解をしてもらいました。当時は不安だったと思いますが、しっかり食数が伸びて事業として成り立っているので、今では妻にも娘にも手伝ってもらっています。
仕事の魅力・やりがいは?
介護・医療・福祉の方々の人脈も増え、
高齢者の見守り役として認知されている。
このエリアでは私も実行委員を務めている「医療福祉フェス」というイベントがあります。「フェスで介護を身近に」というコンセプトで、大人から子どもまで楽しめる内容になっており、多くの人が参加しています。私はまったく違う畑からこの仕事を始めましたが、自然と介護・医療・福祉の方々の人脈が増え、高齢者配食は単なる食事の配達ではなく、高齢者の見守り役も担っていると、社会意義の大きさを実感しています。
「ライフデリ」はごく一般的な会社員が背伸びをしないで独立できる仕組みだと思います。無理のない範囲の資金と、未経験からできる仕事内容で門戸が広い。 身近な独立だと自信を持ってオススメします。
朝は少し早いですが、夜は18時頃に終わります。夜ゆっくりできるのは嬉しいですね。開業から4年が経ちますが、変わらず仕事がとても楽しいんです。好きなことをやっていますし、若い人よりタフですよ(笑)。